第50回 日本消化器がん検診学会 九州地方会

会長挨拶

ご挨拶

この度、第50回日本消化器がん検診学会九州地方会会長を拝命致しました済生会唐津病院 内科の遠藤広貴と申します。伝統ある本会の第50回という節目の会を担当させていただき、大変光栄で身の引き締まる思いです。本会は当初2020年9月19日(土)に佐賀市の会場での開催を予定しておりましたが、昨今の新型コロナウィルス感染症の猛威により1年延期させていただいており、2021年9月18日に当学会地方会としては初めての完全WEB方式での開催を予定しております。

2020年は全国的にコロナ感染症増加の懸念などから検診への受診抑制が発生し、悪性疾患の発見が遅れるなどの事態が散見されてきております。また昨年末から本年にかけましては、各施設などで感染症対策を行われたうえで検診者数の回復が認められ、ウィズコロナからアフターコロナ下での消化器がん検診の在り方が模索されています。

一方で胃がん検診は従来の胃透視に加えて、2017年より対策型胃内視鏡検診の併用が開始され数年が経過し、その有用性や問題点などのデータが蓄積されてきています。また既にピロリ菌感染が胃癌の主原因であることは広く認知され、感染歴や個々のリスクを考慮した検診法が模索されています。大腸がん検診では従来の便潜血検査に加えて、新しく大腸内視鏡検査が検討されつつあります。胆膵領域におきましては、膵がんの増加が目立ってきており、腹部超音波検診の推進などの対策が肝要です。

これらの検診を取り巻く状況のなか、本会のテーマは『消化器がん検診の新時代へ~九州地方会50回大会をむかえて~』と掲げております。本会で消化器がん検診の現状と課題、今後の検診の進む方向性について考えてみたいと存じます。教育講演2題は大腸、腹部超音波関連を、ランチョンでは胃内視鏡検診へのAI活用等を、放射線技師研修会ではコロナ禍での消化器がん検診をテーマにしています。また今大会は第50回の節目となりますので特別記念講演を企画しており、九州の胃がん検診50年の歴史を総括していただく予定です。

全国的なワクチン接種が急ピッチで進められておりますが、いまだ新型コロナウィルス感染症は予断を許さない状況であります。完全WEB開催で何かと制約はありますが、今だからこそ現状に対応した消化器がん検診を探求する機会となりうると思います。皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、WEBでの第50回九州地方会が実り多き会となりますよう沢山の方々のご参加をお待ちしております。

令和3年6月吉日

第50回日本消化器がん検診学会 九州地方会

会長 遠藤 広貴

済生会唐津病院 内科